ガンオタの女(がんおたのおんな)は月刊ガンダムエースで2007年1月号より2008年12月号にかけて連載された左菱虚秋作の漫画作品。単行本は全3巻。連載前に増刊号に掲載された読切版も存在する。
仕事のできるキャリアウーマンでありながら重度のガンダムおたく(略して「ガンオタ」、「ガノタ」とも)である主人公が、自分の趣味をひた隠しにしつつ社内で繰り広げる騒動を描くビジネスマン漫画で、「ガンダムのファンを主人公とした現代日本を舞台とする漫画」というガンダム漫画の新境地を開拓した作品である。
あらすじ
かつて「ガンオタ」であることを理由に周囲の男から敬遠され、彼氏からも捨てられた過去を持つ賀ノ多うつきは、「ズーム物産」への就職による上京を機会にガンダム断ちを行ったはず……だった。
それから数年後、ダントツの営業成績により社内でもそれなりの地位を築き上げた賀ノ多であったが、ガンオタ度はむしろ悪化していた。せめて社内でだけではガンオタであることを隠そうとするものの、ムリに隠そうとすれば余計に不自然になってしまい、それが原因で様々な事件が起こるのであった。
主な登場人物
主人公であるうつき以外の登場人物の多くは『機動戦士ガンダム』のキャラクターによく似た風貌と名前であるが、ほとんどが性別を逆に置き換えられている。
ズーム物産
社名の由来はジオン公都ズム・シティから。
賀ノ多うつき(がのた・うつき)
主人公 モデル無し(ただし髪をアップにすると逆襲のシャアに登場するシャア・アズナブルに似る) 女性
ズーム物産総合物流サービス部主任。極度のガンオタで、特にシャア・アズナブルのファン。そのためガンダムグッズ以外でも赤いものを集める癖がある。過去にガンオタ丸出しにしてフラれたことから、社内では隠そうとするが、ガンダム禁断症状が出て奇行に走ることも多い。ただし、社内でもダントツに仕事ができることもあり(勤務成績が2位の3倍)…