広義の独禁法には大変興味があるのだが、そもそも行政が市場において一定の地位を占めるものに対して実力行使して市場の適正化を図っていく根拠って実はあいまいなのではないか、という思いがありかなりモヤモヤしている。
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DozingCat :vivaldi_gray: (dozingcat@social.vivaldi.net)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 17:49:05 JST DozingCat :vivaldi_gray: -
なかはらいちろう (lithium03@mastodon.lithium03.info)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 17:55:49 JST なかはらいちろう @DozingCat 神の見えざる手?
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DozingCat :vivaldi_gray: (dozingcat@social.vivaldi.net)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 17:55:49 JST DozingCat :vivaldi_gray: @lithium03 それすごく経済学有名フレーズではありますが、今の経済学部の授業でその理論ってまだ使われているんですかね。
少なくとも、法学部あるいは独禁法的にはその理論で説明するのは困難だと思います。それが成り立つのは、市場におけるすべてのプレイヤーが誠実に自身の利益のみを追及して経済活動を営む必要があります。
しかし、カルテルだとか排除独占だとかそうした市場競争を阻害する行為を金の力でやっているようなプレイヤーが存在する現代社会ではそれは通じないと考えられます。 -
DozingCat :vivaldi_gray: (dozingcat@social.vivaldi.net)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 18:02:49 JST DozingCat :vivaldi_gray: @lithium03 ああ、そういうことですね。確かに、自由な競争ということであればまさに「神の見えざる手」に委ねる市場に持っていくことが命題のひとつかもしれません。
他方で、独禁法という行政の役割として「公正かつ自由な競争の維持・促進」があります。公正性を担保していく必要があるので、仮に企業が自らの利益を追及していくと、「利益のためなら何をしてもいい」という方向に傾いていくでしょう。法律が定める安全基準よりも売上を優先するとか。
そうしたことも行政は阻止していかなければならないので、経済学が目指す市場と法律学が目指す市場は異なるように思います。 -
なかはらいちろう (lithium03@mastodon.lithium03.info)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 18:02:50 JST なかはらいちろう @DozingCat できるだけ公正に神の見えざる手の状態にするために、行政が介入してるのかなと思ったのです
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なかはらいちろう (lithium03@mastodon.lithium03.info)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 18:14:10 JST なかはらいちろう @DozingCat 管理主義と自由主義のいいとこ取りしようとしてるんですよね。自由な資本主義は失敗した経験からですから。
どの辺を安定ポイントに持っていくべきかの、全体同意がむずいですね -
DozingCat :vivaldi_gray: (dozingcat@social.vivaldi.net)'s status on Saturday, 20-Jan-2024 18:14:10 JST DozingCat :vivaldi_gray: @lithium03 まさにそこですよね。今の独禁行政の問題は曖昧さによって社会全体の合意形成ができていないこと。日本でもその空気感を感じていますが、アメリカ・EUでもそういう所が未成熟だと感じます。かなり行政が先行しているような。
独禁行政が目指すべき世界観を共有できないまま企業に規制をかけていくのは実はかなり危険なことなのではと思っています。基準が不明瞭なわけですから、言ってしまうと行政がアウトだと思ったらアウトで制裁金を課せられるみたいな状態が生まれるということです。行政の対応と法的な正当性が逆転しているように感じます。
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