違和感を言語化してくれている。
「池上彰の番組が、イスラエル・パレスチナ情勢について生放送で「授業」をやっているんだけど、ひな壇のタレントたちがいつも通り「無知」でユーモラスな仕草を頑張ってしようとしてしまっていて、あまりにもいたたまれない。
いくらなんでも、この話題でそれはないだろう。そして、多分誰もがそれに気づいているはずなのに、バラエティ番組の輪郭を、みながみななんとなく守ろうとするために、みながみな、思慮を捨てないで人間であることを少しずつ諦めている。結果的に、「人が死ぬ」ということへの想像力の欠如を自らが道化的に表してしまっている。
画面上は悲劇を憂うように見せていても、極限的な事態が(たとえ遠く離れた土地だとしても)起きているということへのリアリティが失われていく。本当に罪深いものだと思う。