北陸本線(ほくりくほんせん)は、石川県金沢市の金沢駅から滋賀県米原市の米原駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。
本路線の区間表記は、国土交通省監修の『鉄道要覧』では「金沢,米原」とあり、金沢駅を起点、米原駅を終点としているが、JR西日本が発行している『データで見るJR西日本』では、「北陸線 米原〜金沢 キロ程(km)176.6」との記載であり、市販の時刻表などでも「北陸本線 下り 米原-金沢」、「北陸本線 上り 金沢-米原」と記載されているほか、距離を示すキロポストも米原起点である(後節も参照)。
よって、本項でも時刻表などの記載に倣い区間表記順を「米原駅→金沢駅(→直江津駅)」とし、上下方向も「米原駅→金沢駅」を下り、「金沢駅→米原駅」を上りとして記述する。
概要
北陸本線は、北陸地方の石川県金沢市の金沢駅から福井県嶺北を経由して、滋賀県湖北地区の米原市に至る路線であり、金沢駅ではIRいしかわ鉄道線に、米原駅では東海道本線に接続している。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の奥羽本線・羽越本線・信越本線とともに、日本海に沿って東北・北陸と近畿を結ぶ日本海縦貫線の一部を構成している。「サンダーバード」や「しらさぎ」といった京阪神・名古屋の各都市圏から直通する特急列車が数多く運転され、日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車の往来も多い。
2015年3月13日までは新潟県上越市の直江津駅から米原駅までの路線であったが、同年3月14日の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、並行在来線となる直江津駅 - 金沢駅間がJR西日本から経営分離され、新潟県部分は「えちごトキめき鉄道」、富山県部分は「あいの風とやま鉄道」、石川県部分は「IRいしかわ鉄道」と、それぞれ各県ごとに設立された第三セクター鉄道会社に移管された。
2024年3月16日に予定される北陸新幹線の敦賀駅までの延伸開業に合わせて、並行在来線にあたる金沢駅 - 敦賀駅間がJR西日本から経営分離され、石川県部分はIRいしかわ鉄道が、福井県部分はハピラインふくい(2019年8月13日に「福井県並行在来線準備株式会社」として設立、2022年7月4日付で社名変更)に移管される予定である。なお、両社の境界駅は大聖寺駅となる予定である。
このほか、JR貨物が第一種鉄道事業者として線路を保有していた「敦賀港線」とも通称される敦賀駅 - 敦賀港駅間 2.7 km の貨物支線があったが、2016年4月1日に休止された後、2019年4月1日に廃止された…