「甘えは捨てろ」とか「ここは戦場だ」みたいな言い方って、「本気っぽくてカッコイイ」くらいの気持ちで誇張表現として使っちゃうことがあるんだと思う。
でも、その世界をよく知らない人には「誇張である」ってことも分からないわけだから、結局身内向けの言葉にしかならないんだよね。
身内にしか伝わらないような「カッコイイ」からはホモソーシャルを感じる。
そこに共鳴できないようなグループ外の存在を、排除していく言葉として機能する。
「戦場」っていう例え方そのものが父権的で、ホモソーシャルの象徴になっているんじゃないかなぁ。
弱き者の排除であり、強者の優位性を顕示したがっているよね。
冒頭の「甘えは捨てろ」「ここは戦場だ」という言い方は、コミケについて言われたものなのだけど、長らく父権社会から排除されてきたいわゆる「オタク」たちっていうのは、差別され排除されている「弱者」のアイデンティティを持ちながら、なおかつ、父権的でホモソーシャルな価値観を強く内面化している側面を持っていると思う。
それこそが自分たちを「弱者」たらしめている価値観でもあるから。
そういう振る舞いが「イキりオタク」みたいな揶揄に繋がってしまうのかもな、と思う。
でも、もちろん、この構造はいわるゆ「オタク」だけに当てはまるものではなくて、「社会的弱者」の立場にアイデンティファイしている人たちが、そのアイデンティティの裏返しとして陥りやすい構造のひとつである気がしている。
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せかいないそんざい (dasein@misskey.kindworld.one)'s status on Sunday, 06-Aug-2023 16:54:43 JST せかいないそんざい - PYU224(KindWorld管理者) likes this.