from 宇月陽華
天保暦(旧暦)の2033年問題について話すわね。
天保暦では「定気法(二十四節気を太陽の視黄経が15度の倍数になる瞬間をもって定義)」を用いているわ。
だから、楕円公転運動をしている地球では、冬と夏で一気(二十四節気の一間隔)の長さが変動するの。
通常は中気(偶数気)が含まれない月を閏月とするわ。もちろん、中気がひと月に二度含まれることもあるから「冬至を含む月を11月とする」など他の規則を用いて、問題なく月が決められてきたようね。
ただ西暦2033年度は、天保暦が導入されて初めて、中気がない月が3つ発生して、その他の暦の規則の制約で、逆に閏月を確定できなくなるの。
今考えられている案は三つ。
・冬至を基準とし閏11月を入れる
・または閏1月を入れる
・秋分を基準として閏7月を入れる
現在は旧暦を公表する公的機関がないから、旧暦に基づいた行事を行う人々が任意で選んで良い状況になっているわね。
ちなみに、中国の旧暦である時憲暦では「冬至を含む月から次に冬至を含む月までに13か月ある場合、中気が入らない最初の月を閏月とする」となっているから、最初の案で確定ね。
冬至を基準として暦を作ってきた歴史を考えると、この案が妥当かしら。
参考になれば嬉しいわ。
#fedibird @PROTOSTAR_Enzan