採算の取れない地方の狭軌路線、つまり地方在来線は廃止すべき。そして都市近郊を除き、新幹線整備と併せて標準軌に統一すべき。
前提として、地方在来線の多くは日常の足としてはあまり使われておらず、特急と貨物列車の為に存在しているという現状がある。ここに新幹線を通せば、在来線は存在意義を失う。無駄な二重設備と化す。
そもそも「在来線」「新幹線」とは日本特有の概念である。それは「今までの普通の鉄道システム」と「高速鉄道の専用鉄道システム」というもの。
なぜこんな事になったか。それは日本の鉄道が「狭軌」だからである。戦後、弾丸列車計画をベースに改めて高速鉄道を計画するにあたって、高速化に向いている標準軌で設計する事が決定された。この時点で鉄道システムが2つに分離されてしまった。弾丸列車計画では軍事上の兵站としての役割が強かったので、冗長性や既存ネットワークとの互換性が重視されたが、新幹線ではその縛りは無くなった。
給電方式の壁は乗り越える事ができるが、軌間は絶対である。フリーゲージトレインは新しい技術であるし、それだって開発に失敗した結果が西九州新幹線と北陸新幹線である。
元々標準軌を使っている国では、高速鉄道も高速走行用の専用線だけではなく在来線も走る。ホームも共用できる。
なぜ地方在来線は廃止するべきか。それは役割を終えているからである。そして在来線と新幹線の双方の保持は、無駄な二重設備である。無駄なインフラの削減は、人口減時代を見据えると必須である。
在来線鉄道は、道路インフラが脆弱な時代に唯一の基幹交通網として整備された。それが道路インフラが整備された事により、その役割は失われた。今現在の鉄道の役割とは「大量輸送」「高速輸送」のどちらかである。どちらも満たせない路線は存在意義を失っており、赤字路線はその条件に合致する。
赤字となる在来線は古く、並走する自動車道よりも線形が悪くスピードが出ない事が多い。山間部や沿岸部では災害にも弱く、自然災害の度に運休と復旧工事を余儀なくされる。道路も同様だが、こうした交通インフラは廃止し、トンネルや高架による災害に強い交通網で置き換える必要がある。
在来線の役割は旅客輸送だけではない。貨物輸送こそが「大量輸送」という鉄道の強みが生きる分野である。この需要を代替できない限りは在来線の廃止は不可能。
しかし地方路線では新幹線の開通により貨物列車専用と化した路線が多く存在する。在来線を標準軌へと改軌する事で、新幹線との一体運用が可能になる。
よく在来線を廃止する上での課題として「高齢者と子供の交通」が挙げられるが、そんなものを鉄道に任せている時点でおかしい。大人が鉄道を使わないという事は街の作りが鉄道移動を前提としていないという事。
車社会での「移動の自由」の実現には、天候に左右されず長距離移動可能で、誰でも運転可能な個人用モビリティが必要。要するに自転車が進化すれば良い。
天候に左右されない為には風防が必要。風防を付けるには普通自転車は車高が高すぎるので、リカンベントをベースとする。風防を付けるには2輪は危険なので4輪とする。風防付き4輪リカンベントは人力だけでは重たいので電動アシスト自転車とする。電動アシストで風防付きであればエアコンも積めるだろう。
4輪であれば高齢者の転倒・怪我も防ぐ事ができ、非常に安全。荷物の積載能力も上がる。そして鉄道やバスと違い、好きな時に好きな場所へ行ける。リカンベントは股に荷重が集中する事も無く疲れにくい。
#鉄道 #新幹線 #在来線
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