フラットデザイン(英: Flat design)は、グラフィカルユーザインタフェース(ウェブアプリケーション・モバイルアプリケーション)や出版物などの視覚に訴える分野において、ミニマリズムを取り入れたデザインであり、スキューモーフィズムやリッチデザインの対義語とされている一方で、スキューモーフィズムを取り入れる場合もある。
フラットデザインは、以下のような、立体的に見える要素の使用を最小限に抑え、簡略化したデザインである。
スキューモーフィズム
ドロップシャドウ(影付け)
空間認知
グラデーション
多様性
ボーダーライン(例:メニュー等の表示方法、背景から独立したテキストボックス)
見やすいプレースホルダー(例:テキストボックスと背景で異なる色を使う)
テクスチャ
コントラスト
触覚へのフィードバック(Haptic feedback)
聴覚へのフィードバック(Accoustic feedback)
フラットデザインは見た目も華やかで情報を伝えやすいという利点から、インターフェースのデザインをより合理化・効率化するために使われるときがある。
スキューモーフィズムにおいては、ボタン1つを作るにしても複数の状態にあわせた画像を作るなどといった手間がかかっていたのに対し、フラットデザインは処理が軽く、デバイス間で画面の大きさが違っても対応しやすいという利点がある。
デザイナーの秋葉秀樹は、MdNに寄せた記事の中で、Mac OS 9用のDVDプレイヤーとiOS 7用の動画プレイヤーのUIを比較し、フラットデザインを取り入れたiOS 7用の動画プレイヤーの方がUIとしての主張が控えめであったことから、多くの利用者から斬新かつ高級感があると受け止められたのだろうとみている。
フラットデザインは国際タイポグラフィー様式(スイス・スタイル)やテキストユーザインタフェース、モダニズムやバウハウスをルーツとしている。
特に国際タイポグラフィー様式からの影響は大きく、1950年代から60年代におけるこの様式の流行がフラットデザインの始まりだと言われているが、後に到来したデジタル時代において、しばらくの間フラットデザインは登場せず、スキューモーフィズムが主流だった。
フラットデザインはマイクロソフトがMetroというデザイン言語において使用し…